■オンラインマーケティングとは
オンライン上(インターネット上)で行われるマーケティング。
インターネットマーケティング、Webマーケティングと同じ意味。
マーケティングには、色々な種類や呼び方がありますが目的は一つ。
ピーター・ドラッカーの言葉を借りるなら、
「マーケティングとはセールスを不要にすること」なのです。
押し売りをしないでも、自然と買いたいと思わせる状態を目指すという意味ですね。
裏を返せば、全てのマーケティングの最終目的は、利益を得る事とも言えます。
オンラインマーケティングも例外では有りません。
綺麗事抜きに、最終的にはお金を貰うためのスキルがマーケティングです。
では数あるマーケティングの中で、オンライン・マーケティングが重要な理由は何だと思いますか?
理由は簡単です。
モバイルデバイスや、インターネットの普及により、ユーザーがオンライン上で過ごす時間が急激に伸びているからです。
総務省の調査によると、平成24年から平成28年のわずか4年の間で、インターネットの平均利用時間は約61%も増加しており、1日当たり約23.7分増えています。
年間に直すと8650分、144時間。
オンラインで過ごす時間は、更に右肩上がりで増えていくでしょう。
どんな業種でも、オンラインマーケティングは避けて通れない時代なのです。
オンライン・マーケティングで一番重要なのが、コンテンツの作成です。
ブログの書き方の要点をまとめた、7ステップのチェック・リストをダウンロードしてください。(無料PDF)
ステップ1 . ハブ&スポークモデルを理解する
オンラインマーケティングは、実はとてもシンプル。
なんとなく難しそうなイメージを持っていた人は安心してください。
いまから説明するハブ&スポークモデルさえ知っておけば、すんなり始められます。
中心に位置するハブの周りを、細かいスポークが囲むモデルです。
自転車の車輪をイメージしてもらうと分かり易いのではないでしょうか。
もともとは物流に使われる用語ですが、マーケティングにもバッチリ応用可能なので安心してください。
ハブ
結論から言うと、オンラインマーケティングのハブは、ブログやホームページです。
重要なのは無料ブログなどではなく、ワードプレスなど、自社で完全にコントロールできるメディアをハブに利用してください。
ハブが必用な理由
- セールスができる
- 連絡先情報を取得できる
- 多くの情報を集約できる(テキスト/動画/音声/SNS)
次章でスポークに関しては詳しく説明しますが、スポークはセールスには向いていません。
オーディエンスの注意を集めて、アクセスをハブに集める為に使います。
冒頭でも説明した通り、オンラインマーケティングで得たい最終結果は利益です。
つまりハブにアクセスを集めるのも、最終的にはセールスが目的。
ワードプレスを使えば、ブログはもちろん、ランディングページや、セールスページまで作れます。
オンライン上でセールスをしない場合でも、ハブを使い連絡先情報を取得すれば、見込み客と直接会う機会を作ることもできます。
さらにハブとなるサイトは、多くの情報を集約できるのがメリットです。
比較すると分かり易いのですが、スポークに使えるtwitterで一度に呟けるのは140文字までです。
このようにスポークになるメディアは、制限が有ったり、一つの機能だけに特化していることがほとんどです。
つまり最後まで情報を伝えたり、肝心のセールスには向きません。
コンテンツの量だけで言えば、動画でも多くの情報を伝えられますが、動画を埋め込むセールスページはワードプレス内、つまりハブの中になります。
利益に直結する作業はハブが一番適しており、これがオンラインマーケティングにハブが必用な理由です。
ハブの作り方
ハブはワードプレスで構築するのがオススメ。
様々なマーケティングのプラグインも有り、ビジュアルエディターを使えば専門知識ゼロでもサイトの構築が可能です。
現時点ではスモールビジネスにとって、唯一の選択肢と言ってもいいでしょう。
ワードプレスでブログを立ち上げる方法は、ヨッセンスさんのこちらの記事を参考にしてください。
ビジュアルエディターや、サイト構築に必用なツールはリソースページを参照。
スポーク
スポークの一番の目的は、ハブにアクセスを送ることです。
スポークが必用な理由
- アクセスを集められる
- 関係の構築ができる
- マーケティングが安定する
ハブにアクセスを集める為には、スポークが欠かせません。
ワードプレスを使えば、ブログからアクセスを得る事は可能ですが、作った記事を拡散したり、見込み客と関係を作るにはSNSなどのスポークとなるメディアが必用です。
SNSを上手く使えば、見込み客との関係構築や維持に役立ち、ハブに良質なアクセスを送れます。
私達の活動の信頼性を上げたり、後ろ盾となるようにスポークを活用しましょう。
またスポークの数が増えれば、サイトへのアクセス数も増え、オンラインマーケティング全体が安定します。
ハブとスポークはお互いを助け合う、相互依存の関係にあると思ってください。
スポークの種類
まずは1つだけ選び、自分が得意なメディアから使いましょう!
- フェイスブック
- YouTube
- Snapchat
- LINE@
- Eメール
- ブログ
- 各種有料広告
- アフィリエイト
- その他トラフィックを送れるメディア
ステップ2 . コンテンツを作る
ハブ&スポークのモデルを理解したら、次は中心となるサイトにコンテンツを追加します。
戦略によっては、スポークとから運用を開始することも考えられますが、後ろ盾となるコンテンツを準備してからの方がいいでしょう。
スポークで情報を発信する理由の1つは、ハブのコンテンツを消化してもらう為にあります。
ハブのコンテンツありきでスポークを使うので、まずブログ記事が必用というわけです。
SNSなどからアクセスした人に「信頼性が高い」と判断されるように、記事以外のコンテンツも充実させてください。
ハブで作ったコンテンツはスポークでも使い回しが可能です。
ブログ記事は文字数のボリュームが出る場合が多いので、記事の一部を抜粋すれば、スポーク上でコンテンツとしても使えます。
反対にツイッターなどのSNSの投稿を、ブログ上に埋め込んで再利用するテクニックもあります。
双方で有益な情報を発信していれば、コンテンツ作成の時間が大幅に削減できるので、提供するコンテンツには力を入れましょう。
コンテンツの作り方は、ブログ以外にも応用できる、ブログの書き方:誰でもブログが書ける7ステップを参考にしてください。
7ステップのチェック・リストはここからダウンロードしてください。(無料PDF)
ターゲットに合わせたコンテンツを作る
コンテンツが重要と言っても、ただ作るだけでは効果は望めません。
ビジネスのターゲットに「ピタリ」と合わせたコンテンツが必用です。
そのためにはまず、理想の見込み客であるペルソナを作成してください。
全てのコンテンツはターゲットが反応して始めて、効果があると言えます。
ペルソナ一人の心に響く、価値あるコンテンツを作りましょう。
ペルソナの作り方は、簡単3ステップ!ペルソナの作り方[無料テンプレート&サンプル付]を参考にしてください。
ステップ3. アクセスを流す
最後のステップは、スポークからハブにアクセスを流す作業です。
振り出しに戻って考えて欲しいのですが、オンラインマーケティングの成功基準を思い出してください。
最終的には利益を上げる事ですよね?
そのためにはセールスを行う、ハブとなるサイトにアクセスが必用です。
いよいよあなたの商品やサービスを、沢山の人に見てもらう時です。
スポークを作り、アクセスを流す準備を始めましょう!
スポークの理想
まずは理想系から見ていきましょう。
画像のようにハブを囲むスポークの数が多ければ多いほど、オンライン・マーケティングは安定し、成功する確率は高まります。
もちろんただ増やすだけでは意味がなく、1つ1つが機能している必用はありますが、復数のスポークに支えられたハブはより強度を増します。
ここで悪い例を考えてみます。
例えば有料広告のアドワーズだけを、スポークにした場合のリスクは何でしょうか?
スポークの最大のリスクは、自社で完全にコントロールできないことです。
アドワーズで言うと、広告規約に違反すれば、出稿を停止せざるを得なくなります。
仮に出稿停止になれば、ハブへのアクセスは激減し、売上も同時にゼロになってしまうでしょう。
想像もしたくない最悪の状況を防ぐためにも、復数のスポークでハブを支えるのが理想形です。
■復数のスポークを持つメリット
- 安定する
- リスクヘッジにな
- メディア毎に違うタイプのオーディエンスがいるので、ターゲットが広がる
1つのスポーク作りに集中する
まずは1つのスポークで、影響力を持てるように集中して伸ばしましょう。
できるだけ沢山のスポークで影響力を持つ事がベストですが、リソースが少ない小規模ビジネスにとっては難しいのが現実です。
同時並行で進めてしまうと「結果的にどのスポークでも影響力を持てずに終わった」なんていう最悪の事態を招きかねません。
フォロワーの伸ばし方や、影響力を得る方法は、ほとんどのメディアで同じです。
1箇所でまずノウハウを溜め、そこで信頼を得たフォロワーに別のメディアを紹介する方が効率的です。
まずは1つのスポークで影響力を獲得しましょう!
スポーク毎のコンテクストを理解する
If Content is King, then Context is God.
アメリカの起業家GaryVaynerchukの言葉です。
「コンテンツが王様なら、コンテクストは神だ!」
という意味です。
■コンテクストとは
文脈や背景となる分野によってさまざまな用例がある言葉であるが、一般的に文脈(ぶんみゃく)と訳されることが多い。文脈により「脈絡」「状況」「前後関係」「背景」などとも訳される。 wblio辞書
スポーク毎のコンテクストを理解するということは、拡散の方法や、ビジュアル、テキストなどを、各プラットフォームのトーンに合わせることです。
例を挙げると分かり易いので、Twitterをサンプルにしてみましょう。
Twitterのコンテクストを考えると、次のどちらのコンテンツが適していますか?
- ブログの要約を添えた記事へのリンク
- 自社商品の宣伝と購入ページへのリンク
Twitterのコンテクストを考えると、ユーザーはタイムラインで直接何かを販売されることは望んでいません。
それ以上にタイムラインに売り込みのツイートが流れてきたら、嫌悪感を抱く人がほとんどです。
売り込みはTwitterのトーンと合わないのです。
まずは1のようにブログの記事へと誘導し、記事を読んでもらい、興味を持った人だけが、セールスページへのリンクをクリックすればいいのです。(もちろん毎回ブログに誘導するツイートはダメですよ!)
ユーザーにとって自然な流れを作り、違和感を感じさせない投稿をしましょう。
このようにコンテクストを理解したコンテンツ作りや、情報発信がスポークで影響力を持つためには必用です。
各プラットフォームのトーンに合わせた、スマートな運用をしてくだい。
まとめ
あらゆる業種でオンラインマーケティングは、避けて通れない選択肢です。
もっと言えば、ユーザーがオンライン上で過ごす時間が更に増えれば、オンラインマーケティングが出来ないビジネスは死にます。
一見とっつきにくいのは事実ですが、ハブ&スポークモデルを理解すればとてもシンプルになります。
ワードプレスでハブとなるサイトを作り、まずはコンテンツを充実させる。
それと同時にスポークとなる、様々なメディアを使いハブにアクセスを集める。
複雑に見えるビジネスでも、ほぼ間違いなくハブ&スポークの形でオンラインマーケティングが行われています。
まずはサイトを開設し、ブログを書くことから始めましょう。
コンテンツが充実してきたら、スポークとなるメディアを増やしてください。
スポークの数が増えて影響力が増せば、あなたのマーケティングは安定し、ハブへのアクセスの増加と共に売上も右肩上がりになるでしょう。
コンテクストを理解したコンテンツ作りと、ユーザーへの価値提供を忘れずに!
ps
今まで一番アクセスを集められた、オンライン・マーケティングのスポークは何ですか?