ロングテールキーワードとは複数の単語(3語〜)の組み合わせで検索されるキーワードです。単語1つで検索されるビックキーワードと比べて、検索数が少なく競合も少ないのが特徴です。
ロングテールキーワードの例は以下を参考にしてください。
このように3語以上で構成されるキーワードをロングテールキーワードと呼びます。
ロングテールキーワードのメリット
ロングテールキーワードには主に3つのメリットがあります。
- 競合が少なく上位表示しやすい
- コストが安い
- コンバージョン率が高い
競合が少なく上位表示しやすい
ロングテールキーワードは検索数が少ないため競合が減ります。
その分検索上位に表示される確率が高まります。
競合も少なく上位表示しやすいキーワードを見つける方法は、次章のロングテールキーワードの見つけ方で説明しています。
コンバージョン率が高い傾向
ロングテールキーワードのように複数の単語を組み合わせて検索をするユーザーは、具体的な検索結果が表示されることを望んでいます。
ニーズが顕在化(はっきり)しているユーザーが多いので、コンバージョン率が高くなる傾向にあります。
コストが安い
短期間で上位表示されやすいので、ビックキーワードと比べて時間も費用も抑えられ、コストパフォーマンスが優れています。
特に予算の少ないビジネスや、始めたばかりのサイトはロングテールキーワードをターゲットにて着実にアクセスを集めるのがおすすめの戦略です。
ロングテールキーワードの見つけ方
ロングテールキーワードを見つける方法を9つ紹介します。
全ての方法を使う必要はありません。
2〜3の方法を組み合わせ、サイトに合ったロングテールキーワードを安定して見つけられる方法を選びましょう。
Googleオートコンプリート
検索窓に単語を入力すると候補が自動入力される「オートコンプリート」を利用する方法です。
(アルファベットスープメソッドともいう)
■ オートコンプリートの使い方
- ビックキーワードを検索窓に入れる
- キーワードの隣に「あ〜ん」を入力する
- オートコンプリートが表示される
他のリサーチ手法で抽出したキーワードを再度オートコンプリートで調べる方法もあり、応用が効くリサーチ手法です。
キーワードの隣に「あ〜ん」を打ち込んで、リサーチするのは大変な作業です。
少しでも楽をしたい人はツールを使った見つけ方を参照してください。
自分の検索履歴が表示されないように、Googleアカウントからログアウトしてから作業をしましょう。
関連する検索キーワード
Googleの検索結果の下部に表示されている「関連するキーワード」をロングテールキーワードとして使います。
他の人はこんな質問もしています
モバイルで検索すると表示される「他の人はこちらも検索」を利用します。
ここで表示されるキーワードは、検索しているキーワードと関連性が高いものが表示され、ロングテールキーワードとして使える場合が多いです。
サーチコンソール
既に対策をしているキーワードと関連するロングテールキーワードを探すなら、サーチコンソールがおすすめです。
■ サーチコンソールを使った見つけ方
- 検索パフォーマンスをクリック
- 平均掲載順位をクリックし有効化
- クエリをクリック
- 掲載順をクリックして、順位が低い順に表示
まずサーチコンソールにログインをしたら、サイドバーに表示される「検索パフォーマンス」をクリックしてください。
次にデフォルトだと有効化されていない「平均掲載順位」をクリック。有効化するとパフォーマンス一覧に「検索順位」の項目が表示されます。
「クエリ」「掲載順位」をクリックし、検索順位が低いクエリ順に並べ替えます。
表示回数が1以上で、掲載順位が低いキーワードが表示されます。
一覧からロングテールキーワードを見つけましょう。
※「1ページあたりの行数」を100行にすると見つけやすいです。
Googleトレンド
Googleトレンドを使うと検索数が増えているロングテールキーワードを発見できます。
■ Googleトレンドを使った見つけ方
- キーワードを入力
- 関連キーワードをチェック
Googleトレンドの検索窓にキーワードを入力します。
トレンドを示す「人気度の動向」の右下に、関連キーワードが表示されます。
ここに表示されるのは関連性が高く、直近の検索数が増えているキーワードです。
アクセスを集めやすいロングテールキーワードと言ってもいいでしょう。
キーワードのトレンドを3つの視点で確認します。
- トレンド維持:◯
- トレンド上昇:◎
- トレンド下落:△
トレンドが下落しているキーワードは、今後も検索数が減り続ける可能性があります。トレンドが安定しているか、右肩上がりのキーワードを選びましょう。
Q&Aサイト
多少の慣れが必要ですが、Q&Aサイトはアイデアを見つけるのに役立ちます。
■おすすめのQ&Aサイト
※ Q&A形式のサイトなら上記以外でも使えます
上記3つのQ&Aサイトでおすすめなのは、回答の質が高いという点でQuoraです。
キーワードが見かるだけでなく、コンテンツのアイデアを得られることもあり一石二鳥です。
まずは検索窓にキーワードを入力し検索します。
検索結果から使えそうな単語を見つけます。
慣れるとタイトルを見れば一瞬でキーワードが浮かぶようになります。
見つけたキーワードをオートコンプリートで表示されるか確認しましょう。
ツールを使う
ロングテールキーワードを見つける一番簡単な方法です。
無料で精度も高い2つのツールを紹介します。
Ubersuggest
https://neilpatel.com/jp/ubersuggest/
Ubersuggestは完全無料のキーワードツールです。
オートコンプリートの結果を自動的に抽出するだけでなく、キーワード毎の検索数も分かります。
まずは検索窓にキーワードを入れて検索。
サイドバーの「キーワード候補」をクリック。
キーワード候補の一覧が表示されますので、ロングテールキーワードを見つけましょう。検索数やキーワード難易度も無料でわかるので、キーワード選定も同時にできる優秀なツールです。
keyword tool io
https://keywordtool.io/jp
keywords tool ioはGoogleオートコンプリートの結果を自動で抽出してくれます。
開いたらキーワードを入力して検索。
関連キーワードの一覧が抽出されます。
この中からロングテールキーワードとして使えるものを選びましょう。
CSV一括書き出しもできて便利なツールですが、無料バージョンでは検索数を見ることができないデメリットもあります。
ロングテールキーワードを選ぶ方法
9つの方法を紹介しましたが、ロングテールキーワードを見つけるのは簡単です。
難しいのは見つけたキーワードから、最適なものを選ぶ作業です。
検索数のチェック、競合チェック、ブログ用に最適なワードかチェックするなど、戦略的にロングテールキーワードを選ぶ必要があります。
ロングテールキーワードの選び形を3ステップで具体的に解説した、SEOキーワードの選び方を参照してください。
ロングテールキーワードの使い方
ロングテールキーワードは主に2つの使い方があります。
使い方1:1つのコンテンツを作る
ロングテールキーワードを元に1つのコンテンツを作る方法です。
例えば次の記事は「エバーノート 整理方法 タグ」のキーワードで作成しています。
コンテンツはロングテールキーワードに特化した内容なので、競合も少ない分上位表示がしやすくなります。
この記事は公式サイトより上位表示ができた成功例です。
細かいキーワードを1つ1つ拾う方法なので、作成するコンテンツ数が多くなってしまうデメリットもあります。競合が少ないので始めたばかりのサイトにおすすめの方法です。
使い方2:キーワードをコンテンツ内の章に使う
ビックキーワードをターゲットにした記事内の、1つの章としてロングテールキーワードを使う方法です。
まさにこの記事は「ロングテールキーワード」をターゲットにして作成していますが、章のいくつかは関連するキーワードで表示されたものを利用しています。
「ロングテールキーワード メリット」などがその例です。
1つの記事で複数のキーワードの上位表示を目指せるのがこの方法のメリットです。
まとめ:ロングテールキーワードは使うべきか?
結論使うべきです。
ロングテールキーワードは検索数が少ないキーワードを沢山狙いアクセスを集める戦略に向いています。一方ビックキーワードや、ミドルキーワードは、検索数が多いキーワードに絞ってアクセスを集める戦略です。
真逆の戦略ですがどちらもコンテンツの一部としてロングテールキーワードを扱います。
ロングテールの考え方なくしてSEOに強いコンテンツは作れないと言っていいでしょう!