MEO(map engine optimization)は、ローカル検索で上位の表示を目指す対策です。ローカルSEOと世界的には呼ばれていて、MEOは日本独自の造語です。
MEO対策を日本語にすると「地図検索対策対策」になります。需要があるのであえてタイトルに「MEO対策」と入れていますが、シンプルにMEOと言う方がスマートです。
具体的には対策をして、2つをMEOでは狙います。
- ローカルパック
- 地図検索の上位(又は20位以内)
3位までが表示されるローカルパックの位置はここです。
アプリを含めた地図検索結果の位置はここです。
地図検索の場合は掲載順位だけでなく、ビジネスの所在地やクチコミもユーザーにとって重要な判断材料になります。
1〜20位までは同じページ内に表示されるので、下位表示でもユーザーの目に留まるチャンスがあります。
一方20位以降は、ページの切り替えをしないと表示されません。
ほとんど見られないと思っていいでしょう。
地図検索の2ページ目のクリック率の正確なデータは持っていませんが、自然検索の2ページ目(11位)のクリック率はデスクトップで1%、モバイルで0.85%です。地図検索でも1ページ目以降は、ほぼ見られないと考えたほうが良いです。
この記事ではMEOの具体的な対策を、全て紹介していません。どちらかというと、対策の前に知っておきたい概念や基礎になります。詳しい対策方法は【全ガイド】ローカルSEOで上位表示する方法を参考にしてください。
MEOが必要な理由
ローカル検索という行為が多くのユーザーの習慣になったからです。
おそらくあなたも、近くの飲食店を探す時に「近くのレストラン」とGoogle検索をしたり、地図アプリ上で「レストラン」と入力をして飲食店を探したことが有るはずです。
実際に2014年ころから「近くの〜」という検索結果は増え続けています。
またGO-Gulfのリサーチによると、Google検索の46%はローカル検索というデータもあり、検索全体の中でも大きなボリュームを占めます。
多くのユーザーがローカル検索をする今、実店舗を構えるビジネスにとってMEOはハズせない施策になりました。
ローカル検索は、まさに「今」行く店を探しているユーザーが行う検索です。Googleの調査によると、ローカル検索をした人の50%は、1日以内に来店をするというデータもあります。MEOは今すぐ客を多く獲得できる対策と言えます。
上位表示に必要なたった1つのこと
ユーザーが満足する素晴らしいビジネスです。
綺麗事すぎて信じてもらえないかもしれませんが、MEOに関して言えば真実です。
これには2つの理由があります。
理由1. ビジネス情報はGoogleに自動生成される
人気や知名度の高いビジネス情報は、Googleによって自動的に登録されます。
「このビジネスのオーナーですか」と表示されているリスティングは、Googleがウェブ上の情報を元に自動的に生成したものです。(オーナー認証することで、Googleマイビジネスで管理ができます。)
赤線で囲んだ「らーめんはやし」さんは、ローカルパックの2位に表示されていますが、オーナーの認証はされていません。Googleが自動的に作成したMEOをしていないビジネスです。
マイビジネスに登録してMEOをしていなくても、上位表示されている良い例です。
理由2. 関連性、距離、知名度によって掲載順位が決まる
Googleのローカル検索結果の掲載順位が決定される仕組みでは、関連性、距離、知名度の3つを、検索順位を決定する主な要素としています。
つまり検索語句との関連性が高く、指定した地域内にビジネスがあり、知名度が高ければMEOをしなくても上位表示されるということです。
「らーめんはやし」さんは、まさにこの条件に当てはまります。
MEOをしなくても3つの要素を満たせば上位表示ができるという事例です。
逆にどんなに頑張ってMEOをしても、ユーザー満足度の低いビジネスが長期間上位表示されることはありません。
MEOが必要なビジネスは?
ユーザーが満足する素晴らしいビジネスなら、MEOは必要無いと思うかもしれませんが、、、現実はそう甘くありません。
これから紹介する3つに当てはまるビジネスは、積極的にMEOを行うべきです。
- オープン間もないビジネス
- 競合が多い業種
- 予算の少ない小規模ビジネス
1. オープン間もないビジネス
新しいビジネスはクチコミも無く、検索順位を決める要素の「知名度」が低い状態から始まります。
素晴らしいビジネスであればクチコミは自然に集まりますが、時間がかかります。
できるだけ早く売上が欲しい開業したてのビジネスに、待っている余裕はありませんよね。
まずは知名度を高めるために、お客さんにクチコミをお願いしましょう。
g.page/ビジネスの略称/review
※レビューをもらう際のURL
クチコミをお願いする時は、Googleマイビジネスのビジネスの略称を活用します。
レビューページへ直接アクセスできるURLの作成ができるので、チラシにURLを乗せたり、店舗内の目立つと場所に掲載しましょう。
レジでレビューをお願いするチラシを渡すのも効果的です。
詳しい作り方と活用方法はGoogleマイビジネスの最適化を参考にしてください。
2. 競合が多い業種
業種によっては、地域内にライバルが10社以上あることも珍しくありません。
特に都市部では競争も激しく、ユーザーの選択肢も多くなります。
選ばれる確率を少しでも上げるために、MEOをしましょう。
例えば、ユーザーは以下のような情報で行く店を決めます。
- クチコミ
- リスティングの情報の充実度
- 写真 など
特にクチコミはとっても重要です。
評価毎にフィルタリングできる機能がついているので、高評価の方が有利です。
地図検索結果では評価毎のフィルタリング機能
モバイルアプリでは評価4以上のビジネスを表示する「高評価」ボタン
上位表示していても、評価が低い場合は表示されない可能性があるということです。
簡単では無いですが、MEOでは評価の獲得を一番先に着手しましょう。
またGoogleマイビジネスを使えば、メニューや写真の登録もできます。
伝えられる情報は全て設定し、チャット機能はオンにしましょう。
3. 予算の少ない小規模ビジネス
MEOは自分でやれば完全に無料です!
予算の限られる、小規模ビジネスにこそ取り組んで欲しい対策です。
- ウェブサイトも必要なし
- PCすら必要なし
- スマホで簡単管理
主な施策はGoogleマイビジネスだけでできるので、ウェブサイトすら必要ありません。
マイビジネスの公式アプリも、使い勝手が良いのでPCも不要です。ビジネス情報の設定、画像の追加、クチコミへの対応もスマホで完結します。MEOの根幹であるGoogleマイビジネスは完全に無料で使えるので、予算の限られたビジネスこそ真っ先にMEOをすべきだと思っています。
MEOはGoogleマイビジネスだけで完結するものではありません。
踏み込んで対策をするには、ウェブサイトは必須ですし、PCが無いとできない作業もあります。ですがコスパの良い、無料の対策から始めるのがおすすめです。
まとめ
ユーザーに寄り添って、満足度の高いビジネスを運営していく、、、というのが最高のMEOです。
MEOのテクニックを使えば、検索エンジンに正確なビジネス情報を認識させたり、クチコミを加速させることはできるでしょう。
ですが本質的に価値が低いビジネスは何をやってもダメ。
ウソのクチコミを集めたり、Googleのガイドライン違反を繰り返すビジネスも同じです。
短期的に結果が出ても、いずれ化けの皮が剥がれ痛い目を見ます。
少し前はウェブ上の情報を意図的に操作し、ユーザーを騙すことが簡単にできました。ですが今は検索エンジンも進化していますし、SNSでウソはすぐにバレるので、むしろ逆効果です。
最高のビジネスを作るのがMEOの基本です。
オフラインでの満足度が検索順位に反映されるので、
MEOに関するFAQ
MEOの意味は?
MEO(map engine optimization)は、ローカル検索で上位の表示を目指す対策です。ローカルSEOと世界的に呼ばれていて、MEOは日本独自の造語です。
MEO対策デメリットは?
MEOにデメリットはありませんが、間違った方法でMEOを行うとGoogleマイビジネスアカウントの凍結などが起こりえます。MEOを始める前に、MEO対策3つのデメリットを読むことをおすすめします。
MEO読み方は?
日本語では「エム イー オー」です。
英語では「マップ エンジン オプティマイゼーション」です。
MEOのアルゴリズムは?
SEO同様、MEOのアルゴリズム全ては公開されていません。
ですがローカル検索結果の掲載順位を改善するの中で、関連性、距離、知名度の3つが掲載順位決定の要素として使われていると明記されています。
Google公式では有りませんが、SEO界隈の大御所MOZが調査したランキング要素も有名です。詳しい内容は、8つのLocal SEOランキング要素でも紹介しています。
MEOで使えるツールは?
日本には無料で順位を追跡できるツールは有りません。
海外のBright Localの無料ツールを使えば、地域指定をした検索結果を表示できます。
ツールの使い方は、5分で分かるローカル検索を参考にしてください。
有料ツールでは大手のGyro-n、コスパ重視のMEO Trackerなどがあります。
MEO広告とは?
正確にはローカル広告、ローカルリスティングと呼ばれます。
地図検索結果のトップに広告を表示できます。
MEO対策の本でおすすめは?
MEOの情報取得はウェブで行うのがおすすめです。
最近はGoogleのアップデートが以前にも増して、頻繁に行なわれるようになったからです。
本が出る頃には情報が古すぎて使えない、なんてことが頻発します。
最新の対策方法はアップデートと共に、常に更新している【全ガイド】ローカルSEOで上位表示する方法を参考にしてください。